Q1024 双極性障害

ここ数十年の医学研究の知見や著者の豊富な臨床経験に基づき、原因や症状、創造性との関連について概説。当事者や家族の体験談も収録

著者 マルク・マソン
阿部 又一郎 監訳
斎藤 かおり 監訳
ジャンル 一般書 >  文庫クセジュ >  哲学・心理学・宗教
おすすめ
シリーズ 一般書 > 文庫クセジュ
出版年月日 2018/12/17
ISBN 9784560510247
判型・ページ数 新書・162ページ
定価 1,320円(本体1,200円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

精神科医・秋山剛先生推薦!
現代の躁うつ病がわかる!

ここ数十年の医学研究の知見や著者の豊富な臨床経験に基づき、原因や症状、創造性との関連について概説。当事者や家族の体験談も収録。

原因や症状、創造性との関連について

誰にも気分の浮き沈みはある。だが、なかには深刻な(軽)躁や、うつ状態に陥ることもある。双極性障害とは、単に正常な気分変動のスペクトラムなのだろうか? 心の「気まぐれ」か、それとも「脳の病気」か? どのような治療法があるのか? 昔から知られるリチウム塩製剤以外の薬物治療や心理(精神)療法的な治療戦略はあるのか? 本書では、この数十年で発展した医学研究の知見や、著者自らの豊富な臨床経験に基づき、双極性障害の原因や症状、そして創造性との関連について概説する。各章のおわりには、内容がわかりやすくまとめられ、理解を助けてくれる。
ゴッホ、ジェラール・ド・ネルヴァル、ジェラール・ガルーストなど当事者の事例や、ダニエル・スティールといった家族の体験談も収録。
精神科医・秋山剛先生推薦!

[目次]
日本語版序文
二つの異なった世界/秋山 剛

はじめに

第一章 みんな双極性(バイポーラー)?
 Ⅰ 正常な気分と病的な気分
 Ⅱ 双極性障害の概念史―古代のメランコリー・マニーから現代まで
 Ⅲ 感情気質
 Ⅳ 双極性障害の発病

第二章 双極性障害の様々な徴候
 Ⅰ 躁病エピソード、軽躁、うつ病エピソード、混合状態
 Ⅱ 病間期の機能
 Ⅲ 個人の自由の制限および他害のおそれ
 Ⅳ 自殺リスク
 Ⅴ 双極性障害の近接領域
 Ⅵ 精神疾患の併存症
 Ⅶ 身体疾患の併存症

第三章 双極性障害は脳の病気?
 Ⅰ 遺伝的要因
 Ⅱ 考えられる脳発達上の異常
 Ⅲ 脳画像研究
 Ⅳ 感情過剰反応 (応答) 性―病気の本態
 Ⅴ トラウマの既往歴、ライフイベント、発症要因
 Ⅵ 結びにかえて

第四章 双極性障害の治療は?
 Ⅰ 生物学的治療法
 Ⅱ 心理社会的治療・サポート

第五章 双極性障害と創造性は関連する?
 Ⅰ 昔から言われている考えが最近の研究で確証された?
 Ⅱ 双極性のある著名な芸術家たち
 Ⅲ 双極性は創造性の素地?
 ご家族や周りの近しい方々に向けて/ダニエル・スティール

結語

謝辞
監訳者あとがき
参考文献

[原題]Les troubles bipolaires

[著者略歴]
マルク・マソン Marc Masson
精神科医、シャトー・ドゥ・ガルシュ病院医療コーディネーター、および精神医学雑誌『L’Encephale』の編集に携わる。これまでに双極性障害に関する数十本の研究論文や、専門学術書を共同編著している。

[監訳者略歴]
阿部 又一郎 (あべ ゆういちろう)
1999年、千葉大学医学部卒業、精神科医。2008年、フランス政府給費生として渡仏して臨床研修。2011年、東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科博士課程修了(医学博士)。現在、伊敷病院勤務、東京医科歯科大学、東洋大学非常勤講師。
主な共著訳書として『双極性障害の対人関係社会リズム療法』(監訳、星和書店、2016年)、『「はたらく」を支える! 職場×双極性障害』(分担執筆、南山堂、2018年)。白水社クセジュでは『レジリエンス』(訳、2016年)、『うつ病』(共訳、2017年)、『家族の秘密』(訳、2018年)。

[監訳者略歴]
斎藤 かおり(さいとう かおり)
2011年、日本大学医学部卒業、精神科医。2017年、日本大学医学部大学院医学研究科卒業(医学博士)。現在、日本大学医学部板橋病院精神神経科勤務。専門は臨床精神医学。

*略歴は刊行時のものです

定価1,320円
(本体1,200円+税)

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