鉄のカーテン(下)

東欧の壊滅1944-56

東独、ポーランド、ハンガリーにおいて、ソ連はいかに勢力圏を確立したのか? 『グラーグ』の歴史家による決定版!

著者 アン・アプルボーム
山崎 博康
ジャンル 一般書 >  世界史 >  現代史
出版年月日 2019/02/22
ISBN 9784560096796
判型・ページ数 4-6・388ページ
定価 4,400円(本体4,000円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

「冷戦終結30年」、20世紀の全体主義を詳述
ソ連は東欧でいかに勢力圏を確立したのか?

東独、ポーランド、ハンガリーにおいて、ソ連はいかに勢力圏を確立したのか? 『グラーグ』(ピュリツァー賞受賞)の歴史家による決定版![口絵8頁]

冷戦終結30年にして明かされる「全体主義」の実態

本書は、第二次世界大戦の終結から、スターリンの死、ハンガリー革命に至るまでの時代に、ソ連がいかに東欧諸国(主に東独、ポーランド、ハンガリー)を勢力下に収め、支配していったのか、そして各国がいかに受容し、忌避し、抵抗していったのか、その実態をテーマ毎に論じた力作だ。それぞれ多様な国情、特殊性を掘り下げることによって、ソ連支配の方法と各国の抵抗の姿がまざまざと見えてくる。
政治指導者を中心とした大きな物語だけにとどまらず、各国の当局や市民、労働者の本音にも目を配り、「鳥の眼・虫の眼」で対象を捉えている。支配と被支配、体制と反体制の二元論ではなく、「面従腹背」の構造にも着目し、したたかで、人間臭い側面も興味深い。
本書は、著者が『グラーグ ソ連集中収容所の歴史』(ピュリツァー賞受賞)で示した問題意識を東欧に移し、その「全体主義」の実態を暴いた現代史だ。その一方で、ポスト冷戦期を支えた価値観が揺らいでいる現在にあって、「警鐘」としても受け止められるものだ。全米図書賞最終候補作品。アントニー・ビーヴァー推薦。口絵写真多数収録。

[下巻目次]
略称と頭文字に関する注

第2部 スターリン主義絶頂期
 第11章 反動的敵対者
 第12章 内なる敵対者
 第13章 ホモ・ソヴィエティクス
 第14章 社会主義リアリズム
 第15章 理想都市
 第16章 不承不承の協力者
 第17章 受動的反対派
 第18章 革命

エピローグ
謝辞
訳者あとがき

聴き取り対象者一覧
主要参考文献

人名索引

[原題]Iron Curtain:The Crushing of Eastern Europe

[著者略歴]
アン・アプルボーム Anne Applebaum
1964年生まれ。米国出身の歴史家、ジャーナリスト。『ワシントン・ポスト』のコラムニスト。『グラーグ ソ連集中収容所の歴史』(白水社)でピュリツァー賞受賞。本書で全米図書賞の最終候補、クンディル歴史賞受賞。

[訳者略歴]
山崎博康(やまざき・ひろやす)
1948年、千葉県生まれ。東京外国語大学卒業、共同通信社入社。ワルシャワ支局長、モスクワ支局長を歴任。現在、共同通信社客員論説委員。法政大学非常勤講師。主要著書:『東欧革命』(岩波新書、共著)、主要訳書:『新しい東欧』(共同通信社、共訳)、『東欧革命1989』(共訳)『スターリンの子供たち』『ヒトラーが寵愛した銀幕の女王』(以上、白水社)。

*略歴は刊行時のものです

定価4,400円
(本体4,000円+税)

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