フクロウ[新装版] (単行本)

その歴史・文化・生態

最古の鳥類とも言われるこの謎めいた鳥の歴史・文化・生態を、『裸のサル』で知られる著名な動物行動学者が存分に解き明かす。

著者 デズモンド・モリス
伊達 淳
ジャンル 一般書 >  世界史 >  文化史
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出版年月日 2019/02/22
ISBN 9784560096925
判型・ページ数 4-6・230ページ
定価 3,080円(本体2,800円+税)
在庫 在庫あり
フォーマット 価格
単行本 定価3,080円(本体2,800円+税)
電子書籍 -

内容説明

人間を虜にする鳥のユニークな世界

最古の鳥類とも言われるこの謎めいた鳥の歴史・文化・生態を、『裸のサル』で知られる著名な動物行動学者がユーモアを交えて存分に解き明かす。

古代ギリシアでは知恵の女神アテーナーに仕え、古代ローマでは魔女の化身、ヨーロッパでは頑固さのシンボル、インドでは女神の乗り物とされるフクロウ。この複雑で謎めいた鳥の魅力を、『裸のサル』で知られる著名な動物行動学者がユーモアを交えて存分に解き明かす。
フクロウは古来から神話や言い伝え、物語に登場し、描きやすいその姿かたちは、さまざまな絵画や図案に描かれてきた。化石調査によると、フクロウは6000万年前にはすでに存在し、鳥類最古の種であることが判明している。人類が最初にフクロウの存在を認めたのは約3万年前で、夜行性のため他の鳥のように捕獲されることはほとんどなかった。謎めいた生態と人間にも似たその外見から矛盾に満ちた解釈をされた結果、 さまざまな象徴的役割が与えられ、実態とは無関係な性質がフクロウ像として広まった。たとえば、その佇まいから賢い存在だという認識が歴史的に定着しているが、フクロウは生物学的には知的ではないことが今では判っている。
また、フクロウの体のあらゆる部位が、視力回復に効く、大酒飲みを治すなど民間療法の薬として用いられていたという驚くべき歴史も明かされる。洞窟壁画から現代美術まで、カラー・モノクロ図版多数。

[目次]
序文

第一章 有史以前のフクロウ
第二章 古代のフクロウ
第三章 フクロウの薬効
第四章 象徴としてのフクロウ
第五章 エンブレムになったフクロウ
第六章 文学におけるフクロウ
第七章 部族にとってのフクロウ
第八章 フクロウと芸術家
第九章 典型的なフクロウ
第十章 ユニークなフクロウ

年表
訳者あとがき

付録 フクロウの分類
原注
参考文献
関連団体およびウェブサイト
図版の権利について
索引

[原題]Owl

[著者略歴]
デズモンド・モリス Desmond Morris
イギリスの著名な動物行動学者。1928年ウィルトシャー生まれ。バーミンガム大学、オックスフォード大学大学院で動物行動学を学ぶ。56年ロンドン動物園のテレビ・映画制作部門長に就任。59年よりロンドン動物園の哺乳類学研究部長を8年間務める。そのかたわら、テレビ番組や映画で動物のドキュメンタリーを制作。67年刊の著書『裸のサル』(角川文庫)で一躍有名となり、その後も数々のベストセラーを生み出している。主な著書は『マン・ウォッチング』『ウーマン・ウォッチング』(小学館)、『キャット・ウォッチング』(平凡社)、『赤ちゃんの心と体の図鑑』(柊風舎)など多数。美術への造詣が深く、シュルレアリスムの画家としても知られる。

[訳者略歴]
伊達淳(だて・じゅん)
1971年生まれ。和歌山県那智勝浦町出身。関西学院大学商学部、東京外国語大学欧米第一課程卒業。主要訳書として、B・オキャロル『マミー』、B・ブルンナー『熊 人類との「共存」の歴史』、『サル その歴史・文化・生態』、T・エンジェル『フクロウの家』(以上、白水社)、B・オキャロル『チズラーズ』、『グラニー』(以上、恵光社)、B・クラウス『野生のオーケストラが聴こえる——サウンドスケープ生態学と音楽の起源』(みすず書房)がある。

*略歴は刊行時のものです

定価3,080円
(本体2,800円+税)

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