路地裏の子供たち

『シカゴ育ち』『僕はマゼランと旅した』の作家による第一短篇集。少年の日々を追想して、心に残る11篇。

著者 スチュアート・ダイベック
柴田 元幸
ジャンル 一般書 >  海外文学 >  小説
おすすめ
出版年月日 2019/04/22
ISBN 9784560096949
判型・ページ数 4-6・268ページ
定価 3,080円(本体2,800円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

柴田元幸が愛してやまない作家の第一短篇集

『シカゴ育ち』『僕はマゼランと旅した』の作家による第一短篇集。少年の日々を追想して、心に残る11篇。日本の読者へ特別寄稿を付す。

本書は、『シカゴ育ち』『僕はマゼランと旅した』でロングセラーを記録するアメリカの作家ダイベックのデビュー短篇集。ゴミバケツが並ぶ路地を子供たちが駆け抜け、鳩の糞に塗れた建物のすぐ横を高架電車が疾走し、薄汚れた町並みを雪がわずかの間、聖化する都市の情景を鮮やかに伝える作家の技を堪能できる。
町外れにある屑屋のコミュニティ、さかりのついた猫の声が辺り一面から響く町から始まり、鳩の卵を取ろうとして少年がのぼる鉄橋に至るまで、物語の印象的な要素は、つねにどこか幻想的な色合いを帯びている。ただし作家は、現実から一気に幻想に飛躍することは決してない。街をリアルに描いた描写から、そのままつながって、直接の延長線上に幻想性が待っている。
そうした現実/幻想の継ぎ目のなさという点で考えれば、これまで作家が発表した小説5冊のうち、本書が最高かもしれない、と翻訳者の柴田元幸氏は指摘する。
まさに多くのファンが待ちわびた短篇集で、味わい深く、心に残る11篇を収録している。作家による日本版特別寄稿「『路地裏の子供たち』を書いたころ」を付す。

[目次]
パラツキーマン
猫女
血のスープ
近所の酔っ払い
バドハーディンの見たもの
長い思い
通夜
ザワークラウトスープ
慈善
ホラームービー
見習い

日本版特別寄稿エッセイ
『路地裏の子供たち』を書いたころ スチュアート・ダイベック

 訳者あとがき 柴田元幸

[著者略歴]
スチュアート・ダイベック Stuart Dybek
1942年生まれ。アメリカ・シカゴ出身の作家。主要訳書『シカゴ育ち』『僕はマゼランと旅する』、詩集『それ自身のインクで書かれた町』(以上、柴田元幸訳、白水社)

[訳者略歴]
柴田元幸(しばた・もとゆき)
1954年生まれ。米文学者・東京大学名誉教授・翻訳家。ポール・オースター、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソン、レベッカ・ブラウン、バリー・ユアグロー、トマス・ピンチョン、マーク・トウェイン、ジャック・ロンドンなど翻訳多数。『生半可な学者』で講談社エッセイ賞、『アメリカン・ナルシス』でサントリー学芸賞、『メイスン&ディクスン』で日本翻訳文化賞受賞。

定価3,080円
(本体2,800円+税)

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