バッコスの信女―ホルスタインの雌

エウリピデスのギリシャ悲劇を大胆に咀嚼!主婦、獣人、乳牛の霊魂たちの合唱隊が猛烈に舞い踊る「会話劇」。『妖精の問題』を併録。

著者 市原 佐都子
ジャンル 一般書 >  演劇 >  日本戯曲
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出版年月日 2020/04/10
ISBN 9784560097724
判型・ページ数 4-6・210ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり

内容説明

【第64回岸田國士戯曲賞受賞作品】
ギリシャ悲劇を大胆に咀嚼したファンタジー
2020年9月、KAAT神奈川芸術劇場で再演!

エウリピデスのギリシャ悲劇を大胆に咀嚼! 主婦、獣人、乳牛の霊魂たちの合唱隊が猛烈に舞い踊る「会話劇」。『妖精の問題』を併録。

「露悪の先」をゆく圧倒的な傑作!

〈私の家畜は私 私は生きている以上私という獣を飼い慣らさなければいけない〉という台詞を轟かせ、エウリピデスによるギリシャ悲劇『バッコスの信女』を大胆に咀嚼! コーンフレーク、霜降り和牛、ミルクにバターにチェリーボーイ……食欲も性欲もそそる言葉を犇めかせ、家畜人工授精師の資格をもつ主婦、獣人、乳牛の霊魂たちの合唱隊が、猛烈に歌い踊る「会話劇」。
表題作は、「露悪の先」をゆく圧倒的な傑作として、第六十四回岸田國士戯曲賞を受賞。〈一人語りの演劇に見えながら実は見事な会話劇にもなっている、というところに感心させられた〉(岩松了)、〈はっきりと力があり、ワイルドな肌理があり、作家の言葉だと感じることができる。肉汁がみなぎっている〉(岡田利規)、〈ここのところ若い作家が忘れている「肉体」を演劇界に呼び覚ます文体であるとさえ思う〉(野田秀樹)など、選考委員から満腔の賞賛を浴びた。
併録作に、女子中学生や妻や女性セミナー講師が「見えないもの」を浮かび上がらせてゆく三部作『妖精の問題』。額田大志(ヌトミック/東京塩麹)による合唱スコアを全曲収録 。

[著者略歴]
市原佐都子(いちはら・さとこ)
1988年9月27日生まれ。福岡県北九州市出身。桜美林大学卒業。2011年、戯曲『虫』で第11回AAF戯曲賞受賞。2013年、フェスティバル/トーキョー公募プログラム選出『いのちのちQ Ⅱ』上演。2017年、『毛美子不毛話』が第61回岸田國士戯曲賞最終候補。同年、韓国ソウルマージナルシアターフェスティバル公式プログラム招聘『毛美子不毛話』上演。2018年、KYOTO EXPERIMENT公式プロブラム招聘。韓国香港日本共同制作『私とセーラームーンの地下鉄旅行』。2019年、あいちトリエンナーレ2019のパフォーミングアーツ部門に『バッコスの信女 ― ホルスタインの雌』を出品。

定価2,420円
(本体2,200円+税)

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