権威主義 (単行本)

独裁政治の歴史と変貌

デモクラシーの後退とともに隆盛する権威主義――その〈誘惑〉にいかにして備えればいいのか? 不可解な隣人の素顔がここに!

著者 エリカ・フランツ
上谷 直克
今井 宏平
中井 遼
ジャンル 一般書 >  社会 >  政治
おすすめ
出版年月日 2021/01/29
ISBN 9784560098219
判型・ページ数 4-6・234ページ
定価 2,750円(本体2,500円+税)
在庫 在庫あり
フォーマット 価格
単行本 定価2,750円(本体2,500円+税)
電子書籍 -

内容説明

21世紀の独裁に抗するために
ベールに覆われた隣人の素顔に迫る

デモクラシーの後退とともに隆盛する権威主義――その〈誘惑〉にいかにして備えればいいのか? 不可解な隣人の素顔がここに!

後退するデモクラシー

ここ数年、民主主義に巣食うポピュリズムが大きな注目を集めている。ブレグジットやトランプ政権はじめ各国はデモクラシーに特有の病理に苦しめられているというわけだ。
他方、こうした潮流はいまや「民主主義の後退」として、新たな局面に入ったと捉えることもできる。
その際、鍵となる概念が「権威主義」である。
本書によれば、民主化の「第三の波」(ハンティントン)にもかかわらず、権威主義体制は依然として政治の日常風景となっており、現在、数において民主主義国が権威主義国を超えてはいるが、もしこの傾向が続けばその優位は逆転するという。
私たちは、好むと好まざるとにかかわらず、ビジネスパートナーや援助先として権威主義体制と関わり、また国内の権威主義化に向き合わなければならない地点に立っているのである。
民主化の波に洗われた権威主義は、より巧妙にアプローチしてくる。強権的でむき出しの暴力ではなく、柔軟かつ狡猾な統治がその最新版だ。
加えて、お馴染みの軍事独裁や一党独裁ではなく、個人独裁の比率が近年高まっており、その兆候になるべく早く気づくことが重要になってくる。身を守るための必読書!

[著者略歴]
エリカ・フランツ(Erica Frantz)
2008年,UCLAで政治学の博士号を取得。現在,ミシガン州立大学政治学部助教授。南米を事例として,民主化や権威主義体制の移行の研究で名高いB・ゲデス(Barbara Geddes)のもとで学んだフランツは,独裁と権威主義の研究に的を絞り,近年,多くの学術論文と学術書を精力的に執筆している。主著はN・エズロウ(Natasha Ezrow)との共著,The Politics of Dictatorship: Institutions and Outcomes in Authoritarian Regimes (Lynne Rienner Publishers, 2011), ゲデスとJ・ライト(Joseph Wright)との共著,How Dictatorships Work (Cambridge University Press, 2018) で,今回の訳書はフランツの初めての単著である。

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