権威主義の誘惑 (単行本)

民主政治の黄昏

民主政治の衰退と権威主義の台頭を米国と欧州の現場で見つめた報告。ピュリツァー賞受賞の歴史家が危機の根源を問う警鐘の書。

著者 アン・アプルボーム
三浦 元博
ジャンル 一般書 >  社会 >  政治
一般書 >  社会 >  国際情勢
おすすめ
出版年月日 2021/04/26
ISBN 9784560098363
判型・ページ数 4-6・214ページ
定価 2,420円(本体2,200円+税)
在庫 在庫あり
フォーマット 価格
単行本 定価2,420円(本体2,200円+税)
電子書籍 -

内容説明

民主政治の衰退、権威主義の台頭の根源とは
著者の「日本語版への序文」を付した特別版!

民主政治の衰退と権威主義の台頭を米国と欧州の現場で見つめた報告。ピュリツァー賞受賞の歴史家が危機の根源を問う警鐘の書。

トランプとトランプ主義を可能にしたものは何なのか?

米国のトランプ政権下で進んだ民主政治の衰退と権威主義の台頭、イギリスのジョンソン首相とブレグジット、ポーランドの「法と正義」のカチンスキ、ハンガリーの「フィデス」のオルバーンといった元首の登場、ドイツ・フランス・スペインにおける極右政党の躍進……これらは同じ時代の土壌から生まれたものだと理解できるが、この世界的な現象の根底には何があるのか? 
本書は、『グラーグ:ソ連集中収容所の歴史』で〈ピュリツァー賞〉を受賞した歴史家・ジャーナリストが、かつて交流があった「リベラル派」の人々の変貌ぶりに驚き、何が彼らを変えてしまったのかを起点に論考する、思索的エッセイだ。ハンナ・アーレントの『全体主義の起源』を現代世界にあてはめて「民主政治の危機の根源」を考察し、「わたしたちはすでに民主政治の黄昏を生きている可能性がある」と警鐘を鳴らす。欧米における「権威主義の誘惑」は、むろん鏡像として、日本の現状を見ることもできる。
本書は『ワシントン・ポスト』『フィナンシャル・タイムズ』の「年間最優秀書籍」に選出された。特別寄稿「日本語版への序文」を掲載する。

[目次]
日本語版への序文
第1章 大晦日
第2章 デマゴーグの勝利法
第3章 ノスタルジアの未来
第4章 虚偽の奔流
第5章 燎原の火
第6章 終わらない歴史
謝辞
訳者あとがき
原注

[著者略歴]
アン・アプルボーム Anne Applebaum
1964年生まれ。米国出身の歴史家、ジャーナリスト。『グラーグ ソ連集中収容所の歴史』(白水社)でピュリツァー賞受賞。『鉄のカーテン 東欧の壊滅1944-56 上下』(白水社)で全米図書賞最終候補、クンディル歴史賞受賞。

[訳者略歴]
三浦元博(みうら・もとひろ)
1950年生まれ。共同通信社を経て、現在、大妻女子大学社会情報学部教授。主要訳書『東欧革命1989』『レーニンの墓 上・下』『情報戦のロシア革命』『ヤルタからヒロシマへ』『廃墟の零年1945』『レーニン 愛と権力 上・下』『地獄の淵から ヨーロッパ史1914-1949』『分断と統合への試練 ヨーロッパ史1950-2017』『戦時リーダーシップ論』(以上、白水社)ほか。

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