キューバ・ミサイル危機(下) (単行本)

広島・長崎から核戦争の瀬戸際へ 1945-62

原爆開発から冷戦下の核軍拡競争に至る文脈に絶体絶命の危機を位置づけ、13日間の一触即発の攻防を描く。

著者 マーティン・J・シャーウィン
三浦 元博
ジャンル 一般書 >  世界史 >  現代史
おすすめ
出版年月日 2022/09/29
ISBN 9784560094495
判型・ページ数 4-6・404ページ
定価 4,400円(本体4,000円+税)
在庫 在庫あり
フォーマット 価格
単行本 定価4,400円(本体4,000円+税)
電子書籍 -

内容説明

「核の脅威」が迫る今、示唆に富む書

原爆開発から冷戦下の核軍拡競争に至る文脈に絶体絶命の危機を位置づけ、ピュリツァー賞受賞の歴史家が13日間の一触即発の攻防を描く。[口絵8頁]

「核のある世界」への警鐘の書

一九六二年十月のキューバ・ミサイル危機は、核戦争(最終戦争)が一触即発で起きかねない十三日間だった。本書はその「一触」が、実はほんの偶然の積み重ねで回避されていたことを明らかにした大作だ。米国の国家安全保障会議、国防総省、統合参謀本部の会議録、関係者の個人メモ、回想録、解禁されたソ連共産党幹部会の議事録など、豊富な史料を網羅して、米ソ両政権の内部とカリブ海の現場で何が起きていたかを立体的に描き出し、手に汗握る日々が展開される。ケネディとフルシチョフの関係、その言動や心理、タカ派とハト派の攻防を丹念に積み上げるミクロ的記述と、広島・長崎への原爆投下から冷戦下の核軍拡競争に至る文脈に、この危機を位置付ける俯瞰的視点を交差させており、圧倒的な説得力がある。
ロシアによるウクライナ軍事進攻、台湾をめぐる中国と日米の緊張を踏まえると、この危機がどこか重なって見えてくる。「核の脅威」が懸念される今、六〇年前の危機が残した教訓を振り返る意義は大きい。ピュリツァー賞受賞の歴史家(米外交と核管理・軍縮論)が、危機の深層を描き切った決定版。

[著者略歴]
マーティン・J・シャーウィン Martin J. Sherwin
アメリカの歴史学者。主要著作に、スチュアート・L・ベルナス賞とアメリカ歴史書賞を受賞した、A World Destroyed:The Atomic Bomb and the Grand Alliance(邦訳『破滅への道程:原爆と第二次世界大戦』)、ピュリツァー賞受賞の共著、American Prometheus :The Triumph and Tragedy of Robert J. Oppenheimer(邦訳『オッペンハイマー:「原爆の父」と呼ばれた男の栄光と悲劇』)がある。シャーウィンは熱心な核管理・軍縮論者としても知られているが、2021年に他界し、本書は遺作になった。

[訳者略歴]
三浦元博(みうら・もとひろ)
1950年生まれ。共同通信社を経て、現在、大妻女子大学社会情報学部教授。主要訳書『東欧革命1989』『レーニンの墓 上・下』『情報戦のロシア革命』『ヤルタからヒロシマへ』『廃墟の零年1945』『レーニン 愛と権力 上・下』『地獄の淵から ヨーロッパ史1914-1949』『分断と統合への試練 ヨーロッパ史1950-2017』『戦時リーダーシップ論』『権威主義の誘惑 民主主義の黄昏』(以上、白水社)ほか。

定価4,400円
(本体4,000円+税)

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