9/1 『ここにいる』著者・王聡威氏来日記念トーク

台北駐日経済文化代表処台湾文化センターウェブサイトより)

【講座】『ここにいる』(王聡威著/倉本知明訳、白水社)著者来日記念トーク

台湾の実力派作家、王聡威氏の長篇小説『ここにいる』の刊行にあわせ、著者の王聡威さんをお招きしてトークイベントを開催します。

本書は、2013年に起こった「大阪市母子餓死事件」がモチーフとなっています。母子の孤独死は、無縁社会を象徴する事件として台湾でも大きく報じられ、衝撃を受けた王聡威氏は、舞台を台湾に置き換えて、本書を書き上げました。ネットやSNSが浸透し、容易に他人と深く関われる社会でありながら、なぜ母子は日常の環境のなかで孤独死するに至ったのか。

主人公の30代の女性・美君と、登場人物たちの独白によって、美君と娘が孤独死するに至るまでの全貌を描き、現代社会が孕む闇を炙り出す本書は、デビュー以来、常に新たな叙述スタイルを模索してきた著者ならではの作品だといえます。本書の創作の背景と意図について、王聡威さんに詳しく語っていただきます。

台湾を代表する文芸誌「聨合文学」の編集長でもある王聡威氏に、これまでの著書や本書の創作の背景と意図について、また、台湾文学全体についても詳しく語っていただきます。

日 時:2018年9月1日(土)14:00~17:00
場 所:台湾文化センター(東京都港区虎ノ門1-1-12虎ノ門ビル2階)
     *中国語会場通訳あり 参加費無料

定員:80名(入場無料、予約制。30分前開場、自由席)

→ご予約は台北駐日経済文化代表処台湾文化センターウェブサイトからお願いします

司 会:倉本知明(文藻外語大学助理教授)
通訳:張文菁、黄耀進

ゲストプロフィル

王聡威(ワン ツォンウェイ)
1972年、台湾・高雄生まれ。国立台湾大学哲学科卒、同大学芸術史研究科修士。デビュー以降、台湾文学賞、宗教文学賞、打狗文学賞など、数々の文学賞を受賞。2003~05年には、甘耀明、伊格言ら7人の若手作家たちと「8P」を結成、新たな創作活動を宣言する。08年刊行の長篇小説『濱線女兒――哈瑪星思戀起(浜線の女――ハマセン恋物語)』で巫永福文学賞を受賞。12年、台湾で実際に起こった女性教師と男子中学生の恋愛スキャンダルから着想を得た長篇小説『師身(女教師)』を刊行、台湾版「魔女の条件」と呼ばれ大きな話題となった。16年、本書『生之静物』を刊行。
雑誌編集者としても活躍しており、09年、台湾を代表する文芸誌『聯合文学』の編集長に就任。従来の純文学路線から、より広範な読者を意識した雑誌づくりが評価され、16年に金鼎賞年度雑誌大賞、最優秀文芸術類雑誌賞、17年には最優秀美術デザイン賞を受賞。13年と14年に、作家と編集者の二足の草鞋の体験を綴ったエッセイ『作家日常』と『編輯樣(編集者たる者)』を刊行した。

倉本知明(くらもと ともあき)
1982年、香川県生まれ。立命館大学先端総合学術研究科卒、学術博士。文藻外語大学助理教授。2010年から台湾・高雄在住。訳書に、伊格言『グラウンド・ゼロ――台湾第四原発事故』(白水社)、蘇偉貞『沈黙の島』(あるむ)がある。

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