『ホッキョクグマ』刊行記念フェア

2020年7月20日、北極圏で急速に進む温暖化の影響により、ホッキョクグマが2100年までにほぼ絶滅すると予想した論文が、英国の科学雑誌「ネイチャー・クライメート・チェンジ(Nature Climate Change)」に発表されたことが報じられました。
 世界中がコロナ禍に見舞われ、経済活動が優先されるなかで停滞しつつある環境問題への取り組みが改めて問われる現在、ホッキョクグマの存在は、私たちにいっそう多くのことを訴えかけてきます。
 先史時代から現在に至る8000年の歴史を通じて、彼らが私たち人間に与えてきた影響とその魅力の謎について歴史的、文化的に考察した大著『ホッキョクグマ』(マイケル・エンゲルハード著、山川純子訳)の刊行を記念して、下記のフェアを企画いたします。
 ノンフィクションから、小説・エッセイ、絵本、写真集、コミックまで、さまざまな形で捉えられ、描き出され、愛されてきたホッキョクグマたちの多彩な姿をお楽しみください。そして、彼らが北極の氷上で暮らし続けることができる世界を少しでも長く維持していくために、私たちに何ができるかを考えていただく一助になればと願います。

(ノンフィクション)
アンドリュー・E・デロシェール『ホッキョクグマ 生態と行動の完全ガイド』(東京大学出版会)
星野道夫『アラスカ 永遠なる生命』(小学館文庫)
あべ弘士『こんちき号北極探検記 ホッキョクグマを求めて3000キロ』(講談社)
溝井裕一『動物園の文化史 ひとと動物の5000年』(勉誠出版)
木下直之『動物園巡礼』(東京大学出版会)
ヤン・モーンハウプト『東西ベルリン動物園大戦争』(黒鳥英俊監修・赤坂桃子訳、CCCメディアハウス)
田島木綿子・山田格[総監修]『海棲哺乳類大全 彼らの体と生き方に迫る』(緑書房、近刊)

(小説・エッセイ)
多和田葉子『雪の練習生』(新潮文庫)
堀江敏幸『象が踏んでも 回送電車Ⅳ』(中央公論新社)
一條次郎『レプリカたちの夜』(新潮文庫)
フィリップ・プルマン『黄金の羅針盤』(大久保寛訳、新潮文庫)
スーザン・プライス『ゴーストドラム』(金原瑞人訳、サウザンブックス社)

(絵本)
エリック・カール、ビル・マーチン『しろくまくん なにが きこえる?』(偕成社)
ハンス・ド・ビア『しろくまくん、どこへ?』『しろくまくん、ふねにのる』『しろくまくん、つれてって!』(矢川澄子訳、童話屋)
ジェニ・デズモンド『ホッキョクグマ』(福本由紀子訳、ビーエル出版)
ジャッキー・モリス『こおりのなみだ』(小林晶子訳、岩崎書店)
わかやまけん『しろくまちゃんのほっとけーき』(こぐま社)
tupera tupera『しろくまのパンツ』(ブロンズ新社)
庄野ナホコ『北極サーカス』(講談社)
林木林・庄野ナホコ『せかいいちのいちご』(小さい書房)

(写真集)
星野道夫『ナヌークの贈りもの』(小学館)
岩合光昭『ホッキョクグマ』(新潮社)
丹葉暁弥『HUG! Earth』『HUG! Today』『HUG! Friends』(小学館)
澤井聖一『死ぬまでに見たい!絶景のシロクマ』(エクスナレッジ)
関口雄祐『眠れる美しい生き物』(エクスナレッジ)
松原卓二『モフモフ家族』(東京書籍)『1日のおわりにもふもふタイム』(大和書房)

(コミック)
ヒガアロハ『しろくまカフェ』(小学館)
しろさめ『やさしいしろくま』(KADOKAWA)『しろくまにっき』(西東社)


ブクログ:白水社の本棚「ホッキョクグマフェア」全体はこちら
https://booklog.jp/users/hakusui-sha?category_id=3108148&display=front

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